News Information

日々のお知らせ

地域の恵みと太陽が育んだ黒毛和牛〜循環型飼料と放牧が導いた「A4」の軌跡〜

現在、緑の風農園でご提供している和牛は、輸入飼料に頼らず、

おからや屑米、米糠といった地元の未利用資源だけで作った「地域循環型飼料」で育てられました。

こちらは自家製デントコーンと地域循環飼料の組み合わせた餌です。

こちらは稲の穂と茎葉を丸ごと収穫し、乳酸発酵させて作る牛用の発酵粗飼料稲WCS(ホール・クロップ・サイレージ)です。

もちろん、広い放牧地で牛たちが自由に食べる新鮮な草も、大切な栄養となっています。

こうした地域循環型飼料と、のびのびとした放牧生活の先に、私たちがたどり着いたのが「A4」という高い格付けでした。

そこに至るまでの軌跡を、少し詳しくご紹介します。

地域の恵みと太陽が育んだ黒毛和牛〜循環型飼料と放牧が導いた「A4」の軌跡〜

普段、私たちが口にしている牛肉が、どのような環境で、何を食べて育ってきたのか、想像したことはあるでしょうか。

現代の日本の肉牛経営は、海外から輸入された穀物飼料に大きく依存しているのが現状です。しかし私たちは、「地域にあるものだけで、美味しく安全な牛を育てる」という信念のもと、全く異なるアプローチで黒毛和牛(去勢牛)を育て上げ、見事「A4」という高い格付けを獲得しました。

この牛の健康な体を築き上げた最大の立役者は、徹底的にこだわった「エサ」です。私たちは、地元の豆腐屋さんから出る「おから」や、農作物の副産物である「屑米」「米糠」といった、地域で未利用となっていた資源をかき集め、独自のノウハウで高品質な飼料へと生まれ変わらせました。もちろん、防カビ剤や防腐剤などの添加物も一切使っていません。牛の胃袋の健康を第一に考え、地域から出た自然の栄養をそのまま命のエネルギーへと変換させる。これこそが、私たちが最も誇りにしている「地域資源循環型飼料」です。

「自然に任せる」という一番の贅沢。実は驚くほど「楽」な放牧管理

自然に近い環境で牛を育てるというと、大変な苦労があると思われるかもしれません。しかし実際には、人間にとっても驚くほど「手間のない、楽な道のり」でした。

この牛の肥育スケジュールは、成長に合わせた以下の3段階です。

  • 6ヶ月齢〜12ヶ月齢:畜舎内での基礎育成
  • 12ヶ月齢〜23ヶ月齢:放牧肥育
  • 23ヶ月齢〜26ヶ月齢:畜舎内での仕上げ

最も期間の長い12ヶ月齢から23ヶ月齢までの約1年間、牛たちは広大な放牧地で暮らしました。私たちがやったことといえば、手作りの循環型飼料を与えに行くことだけ。あとは牛たちが自由に牧草や足元の雑草を食み、のびのびと過ごしてくれました。牛舎に閉じ込めていないため、毎日の過酷な糞尿処理の作業すら発生しません。人間は重労働から解放され、牛は自然の中でストレスなく育つという、完璧な共生関係がそこにはありました。

薬に頼らず、生命力だけで引き出した「A4」

太陽の下を自由に歩き回り、健康な土壌で育った草を食べた牛は、驚くほど内臓が強く病気をしません。そのため、育成段階での抗生物質の使用や、サシ(霜降り)を無理やり入れるための不自然なビタミン制限・ビタミン剤の投与は一切行っていません。

薬や人工的な栄養に頼るのではなく、牛が本来持っている生命力と、地域の未利用資源だけで大きく育て上げる。畜産業界の常識破りのやり方で、くどさのない上質なサシが入った「A4」の黒毛和牛が誕生しました。

人間の力で無理に作り上げた肉ではなく、地域の豊かな資源と牛の生命力が調和して生まれた、本物の美味しさ。私たちがたどり着いた「地域資源循環」の結晶を、どうぞ心ゆくまでご賞味ください。

前の投稿
#感動発電 ― 私たちの太陽光発電所が、日曜劇場『VIVANT』の制作を支えていました